今年5月、関西にあるバイク専門の教習所に私はいた。
理由は簡単、普通自動二輪(MT)の教習に申し込みをするため。
学生時代から大きなバイクへの憧れはあったのだが、費用面や自分に乗りこなす自信が無かったのでずっと躊躇していた。
教習所に通おうと思ったきっかけはアニメ『スーパーカブ』を見たこと。
以前、私もスーパーカブ50に乗っていたので、アニメの内容に共感。
自分もバイクに乗ってツーリングしたいなあという思いが出てきた。
しかし、原付一種のスーパーカブ50では遠出は難しい。
それならアニメ中で礼子が乗っていたハンターカブ110の現行車『ハンターカブ125』に乗ろうと思い教習所に来ることとなったのだ。
ハンターカブに乗るのなら「小型自動二輪(AT)」でいいのだが、せっかく通うのならと「普通自動二輪(MT)」に挑戦することにした。
教習所費用
教習所では受付のおじいちゃんが対応してくれ教習のコースと流れの説明、視力検査をしてくれた。
私は四輪免許を取得していたので実技が「17時間」学科が「1時間」で補修がなければ最短18時間で取得できるとのことだった。
予約は1日2時間まで当日ドタキャンがあれば追加で乗れる場合もあるようだった。
肝心の料金は一般の大人が
通常料金113,300円(税込)のところキャンペーンで1万円引きの103,300円(税込)
夜間の教習も受けたい場合は追加で6,600円(税込)
3時間までの補修が無料になるパックが5,500円(税込)
とのこと。
コロナ渦のバイク人気で中々予約が取りづらい事と大きいバイクに自信がなかったので両方とも付けることに。
合計115,400円(税込)!
思いつきで来たにしては大きな出費だがこれからのツーリングライフには変えられないと思い申込む。
ヘルメット、プロテクターは貸し出しのものがあるらしく手袋は用意してくれとのこと。
支払いを済ませ1ヶ月後の教習開始日を待つ。
第一段階教習開始!内容と難易度
教習が始まったのは6月中旬、入校式で適性検査をすませ教習手帳をもらいその日は終了。
すぐに翌日の予約をいれる。
引き起こし 難易度★★☆☆☆
教習の初日、最初の内容が倒れたバイクを引き起こすこと。
教習車のCB400SFは200キロ近く車体は力では容易に起こせない。
教官が見本を見せてくれ真似をするがうまくいかない。
力は使いません腰を入れてこのように
はい、わかりました!ウォリャー
ハアハア起こせました教官!
結局、力で引き起こすような形になり腰をいわしそうになりながらもなんとかクリア。
取り回し 難易度★★☆☆☆
次は取り回し、バイクを押して教習開始位置まで移動する。
押すだけでしょ。余裕余裕。
車体は傾けず。ブレーキはゆっくりとね。
はい教官!っておっとっと
ただ押すだけなのですが車体は重いし、ブレーキが予想以上に効くので転びそうになりながらもクリア。
発進・停止・ギアチェンジ 難易度★★★☆☆
そして初日最後の課題、発進・停止・ギアチェンジ。
ギアチェンジについて教官から説明を受ける。
スパーカブに乗ってた事があるのでギアチェンジの感覚はなんとなく分かってたものの・・・
スパーカブは足だけでやってたのが手も使うしかもギアの上げ下げが逆。
カブは踏み込む事でギアが上がるのに教習車は逆。
これに慣れるのにしばらく時間がかかり、何度も逆にしてしまいエンストしそうになりながら繰り返し練習練習で教習時間終了。
家に帰ってからはいろんな動画を見てギアチェンジの手足を動かしながらイメトレ。
外周(カーブ・加速・減速) 難易度★☆☆☆☆
この当たりからバイクに乗ってる感があり教習が楽しくなってくる。
前回やった発進・停止・ギアチェンジをスピードを上げて外周を走りつつ何度も練習。
前回繰り返し、繰り返しやったのが良かったのか、イメトレが効いたのか案外スムーズに走ることが出来、気付いたのが
バイクはスピード上げた方が安定するということ。
前回難しかったのは慣れないのも大いにあるがゆっくり走りながらだったのも原因だった様。
外周外周また外周で結構楽しみながら練習が出来た。
急制動 難易度★★★☆☆
バイクの走行に慣れてきたら次は急制動、つまり急ブレーキの練習。
規定のスピードまで上げて急ブレーキで規定のラインきっちりに止まる。
止まること自体は自分的には問題なかったが難しかったのが短い距離での急加速。
素早いギアチェンジが要求される項目。
よし、ラインジャストで止まれたぞ!
おーい、スピードたりてなかったよー
はいっ、すいません!
こんな感じで何度も練習練習。
一本橋 難易度★★★☆☆
次は一本橋幅30センチの平均台のようなところを7秒以上かけてゆっくり渡る。
つまり、ゆっくりまっすぐ走る練習だ。
バイクの天敵ゆっくり走り、ただでさえバランスが取りにくいのに検定では落ちたら即失格、早く走り抜ければ減点のプレッシャーがかかる項目。
私は以外に得意だったが落ちる人が続出するのを目撃。
最初は時間を気にせず渡りきることを優先するのがポイント。
S字クランク 難易度★★★★☆
この当たりからグッと難易度が上がる印象。
文字通りS字の細いカーブを走り抜ける。
まず難しいのが小回りでカーブに入るところスピードを落としてバランスが悪くな上にハンドルをきってS字クランクに突入しなければならない。
ここで脱輪転倒する人が多い。
突入すれば後はS字のカーブをゆっくり通過ハンドルさばきが要求される項目。
私は運良く脱輪・転倒することなくクリアが出来たが危ない事も度々。
クランク 難易度★★★★★
私的に教習中最も難易度が高いと思われる項目がこの項目。
先程のS字クランクと似ているがカーブではなく90度の曲がり角になった感じ細い道を左折右折のような感じで小回りしていく。
道の両側にはコーンが立っており、そのせいで余計に道が細く見える。
「こんな道、実際公道で遭遇したら絶対回避するから練習いらんやろ」と思いながらも練習練習。
ポイントは目線、目前の曲がり角をみず先をみて運転することでなんとかクリア。
スラローム 難易度★★★★☆
一定間隔で置かれた三角コーンの間を右に左にすり抜ける、そう白バイ隊員がよくやってるアレ。
この項目はスピード重視項目で8秒以内に通過が基本、1秒超過ごとに5点減点となる。
車体を傾けながら右左とコーンを避けていくのですが転けるんじゃないかと恐怖感でなかなか出来ない。
後々考えると傾けずに曲がるほうが余程難しいのだが、教習初めの頃は腕の力だけでハンドルをきって無理やり曲がっていた。
第一段階みきわめ
不安な部分もありながら練習、イメトレを繰り返し第一段階9時間目、みきわめです。つまり第二段階へ進めるかのテスト。
ここまでほぼ毎日教習所に通い1週間程でたどり着きました。
なんとか補修を受けずに来れたものの自信があるわけではなく、軽く外周と各項目を練習したあと運命のみきわめへ。
教官が私の後ろにつき、各項目をチェック。
一応コケたり脱輪したりという致命的なミスはなく教習時間は終了。
教習後、教官からドキドキの結果発表
結果は合格!
OKです!次から第二段階なのでコース覚えて来てね!
ありがとうございます!がんばります!
第二段階からは決められたコースに沿って練習をするようでコースを覚えないといけない様子。
翌日には予約を入れていたので夜は一人祝勝会でお寿司を食べながらコース暗記です。
第二段階教習、卒業検定は次のページ