バイク買いたいけど盗難が心配。みんなどんな盗難対策してるんだろう。100%とられない方法ってあるんだろうか?
バイクを買うにあったって懸念されるのがバイクの盗難です。
結論から言うとバイクの盗難を100%防ぐ手段はありませんし、どんな防犯をしていてもプロの窃盗団に狙われれば持っていかれます。
しかし狙われにくくする方法や盗難の確率を低くする方法はありますので今回はそちらについて書いていきたいと思います。
バイクの盗難状況
盗難件数
日本でバイクの盗難は年々減少している状況ですが警察庁の犯罪統計によると2020年時点でも9,000件以上の盗難が発生しています。減ってるとは言え近年、バイクの所有台数自体が減っているので一概に狙われにくくなったとは言えないのが現状です。
【参考:犯罪統計資料(令和2年1月~12月)【確定値】|警察庁】
盗難場所
盗難場所で最も多いのは東京都の犯罪データでは一軒家やマンション・アパートの敷地内で全体の63%を締めます。
【参考:東京の犯罪(令和2年版)|警察庁】
検挙率
盗難件数は年々減少していますが検挙率も減少していて2019年が21.5%なのに比べ2020年の検挙割合はわずか16.5%しかありません。犯罪の手口が巧妙化してきていることが伺え、バイクを盗難されればほとんど戻って来ないと思ったほうが良さそうです。
【参考:犯罪統計資料(令和2年1月~12月)【確定値】|警察庁】
犯人像
プロの窃盗団
プロの窃盗団は下のニュースのように計画的に狙ってきます。高価なバイクに目星をつけ深夜、人目につきにくい時間帯をねらい短時間で仕事を済ませます。バイクは大型でも200〜300キロぐらいですので数人で来られると一瞬で持っていかれてしまいます。コイツらに狙われたらどんな防犯も突破されますので狙われないようにすることが肝心です。盗られたバイクは速攻で売り払われたりパーツに分解されるのでほとんど戻ってきません。
素人の犯行
素人の犯人で多いのが若者で足代わりに持っていくパターンです。検挙されているのもほとんどがこういった素人犯人です。こちらはお金にするのが目的では無いので車種関わらず盗んでいきます。車体の取扱も適当なので乗り捨てたり壊したりも平気でしますので戻ってきてもボロボロの状態になっていることが多いです。ただ素人なのできちっと防犯対策をしていれば盗まれることは防げます。
狙われにくくする防犯対策
最初に書いたとおり100%盗難を防げる方法はありませんしプロに狙われればもう諦めたほうがいいレベルです。しかし狙われにくくする方法はあります。重要なのは下記の4つです。
- 価値を知られない
- 保管場所を知られない
- バイクを気にかけていることをアピールする
- 面倒くさそうと思わせる
これらを実践すれば盗られる可能性はグッと低くすることが出来ますので一つづつ解説していきたいと思います。
価値を知られない
まず大事なのが価値を知られないことです。窃盗団は高価なバイクを狙いますので外から車種が分かる状態で保管することは絶対にNGです。
ガレージがあるならガレージに入れる。無い場合は簡易バイクガレージを買ったり、目立たない場所におくなどしましょう。賃貸の駐車場におくのであれば最低限バイクカバーをするなどして車種を特定されにくくしましょう。バイクカバーや簡易ガレージはバイクを綺麗に保管する効果もあるので重要です。
どちらもそんなに高価なものである必要はありません。逆に高価な良いものを使っていると良いバイクかも知れないと思われる可能性があるので安物を定期的に変えていきましょう。バイクカバーも綺麗な状態より多少汚れが目立つほうがいいので銀色などがオススメです。
保管場所を知られない
これは特に高価な旧車や外車を乗られている方は要注意です。高価なバイクは走っているときから目をつけられます。後を付けて駐車場所まで確認される可能があります。ずっとついて来る車などがある場合は一旦コンビニなどで停車したり普段と違う道を通って様子を見ましょう。
バイクを気にかけていることをアピールする
窃盗団は入念に下調べをします。持ち主が不在の時間を調べたり、持ち主のバイクへの関心の低さを確認すしたりします。よくあるのがバイクの買取チラシをバイクに付けて放置しどのくらいの期間外されずに付いているかなどで持ち主の使用頻度などを調べています。他にもスマホで駐車状態を撮影し駐車位置が変わってないか等方法は様々です。
たとえ乗らない期間であっても週1ぐらいはバイクを確認しチラシが付いていれば速攻捨てる、少しバイクを動かす、駐車場にゴミがあれば拾うなどのアピールをしましょう。
持ち主がバイクにあまり乗らない、関心がないと分かれば盗んでも発覚までに時間が稼げるので標的にされやすくなります。
面倒くさそうと思わせる
プロの窃盗団に狙われればどんな防犯対策も突破されると書きましたが、犯人だって割にあわないものは無理に盗みません。簡単に盗めるものから盗んでいきます。盗むのが大変そうと思わせる対策をしましょう。この対策は自分自身も面倒くさくなることが多いですので全てを実行するのは現実的ではないと思います。しかし自分が面倒くさいことはもれなく犯人も面倒くさいので自分の住んでる地域や環境、乗る頻度等によって出来るものだけ実行して下さい。
【対策①】駐車場所は出口から遠い所にする
出口から近いと犯人も運ぶのが楽です。遠くすることで犯人の労力も増しますし重機などを使って盗む事が出来にくくなります。月極などを借りる場合は遠い場所を選ぶようにしましょう。
【対策②】アンカーロックまたは柱などの動かないものに固定する
バイクは軽いので固定していなければ他に対策をしていても簡単に持ち上げて持っていかれます。アンカーロックとは駐輪場などによくあるパイプのようなもので地面に埋め込まれているものです。月極の場合はそういった設備のあるところを選ぶようにし、自宅などの場合は柱など動かないものにワイヤーロックで固定するようにして下さい。固定する場合はワイヤーロックを出来るだけ巻きつけて隙間が開かないうようにする方が犯人の手を煩わす事ができます。どうしてもそうした設備がない場合、重いものに固定している人もいるようです。
【対策③】防犯グッズを使う
防犯グッズは安価でも数を付けるだけ防犯効果は上がります。しかし自分も大変になりますので取捨選択が必要です。主なものを紹介して行きます。
・ワイヤーロック
先程のアンカーロックや柱などに固定するのに使います。結構重量があるのでツーリングなどの持ち運び用には向きません。キタコロックはかなり頑丈ですが値段と重量がやばいです。
・ディスクロック
ディスクロックとはディスクブレーキのバイクに取り付けることでタイヤが回らない様にしてくれるものです。アラーム付きのものであればバイクを無理に動かそうとするとアラームがなります。本体がコンパクトで取付けも簡単なのでツーリング先に持っていくのに向いています。
・アクセルロック
アクセルとブレーキレバーを固定し前輪を動かなくすることが出来ます。こちらもコンパクトでツーリング先などに持っていくのに便利です。
・防犯カメラ
防犯カメラを設置することで犯人への牽制になりますし、仮に犯人が気付かなかったとしても犯行の様子が残るので検挙の可能性があがります。単純に家の防犯にもなりますので付けておくことをオススメします。防犯カメラの選び方についてはこちらの動画で詳しく説明されていますので参考にして下さい。
盗難されたら
どれだけ対策をしていても盗まれる時は盗まれます。そんな時の対応方法をまとめておきます。
警察に届ける
まずは警察署に盗難届を出しましょう。ナンバーや車体番号などが必要になるので任意保険証などで確認しておきましょう。どうしてもわからない場合はとりあえず警察にむかうか、バイクの販売店などでデータが無いか確認してみましょう。警察に相談するまでは盗難現場はそのままにしておきましょう。
廃車手続きをする
警察へ届け出が済んだら、廃車手続きです。自分の名義のままだと税金を払い続けないといけなくなるのり盗難バイクで事故など起こされた場合、いらぬ疑いをかけられる可能性がある為です。バイクの購入店に相談しましょう。
SNSで拡散
バイクの車種やナンバー、写真などがあればTwitterなどを利用して拡散するのも一つの手です。最近ではそれで見つかる事もあるようです。
盗難保険
何十万、何百万もするバイクであれば、盗まれた時の為に盗難保険に入っておくのも一つの方法です。いくら高額な防犯グッズにお金を掛けても窃盗団が本気で来れば防ぐのは無理です。とくに高額バイクであれば窃盗団の本気度も違いますので、盗難保険に入っておくことでいざという時の被害額は最小限に済みます。
盗難保険には正規ディーラーで購入した際に入れるものや、任意保険におまけでついて来るものなどがありますが年齢制限があったり補償が充分でなかったりします。盗難保険に入るのであれば「レッドバロン」か「ZuttoRide」がおすすめです。
レッドバロン
レッドバロンでバイクを購入するのであればレッドバロンの盗難補償を利用するのがお得です。専用の盗難防止装置を購入しそれを使用することが条件になりますが保険料が激安で、最大でもバイクの店頭販売価格の1%しかかかりません。40万円の販売価格であれば年4,000円しかかかりません。月あたりでいうと333円、1日あたり10円程です。3年契約なら保険料が年間0.95%になるので更にお得です。
レッドバロンで購入されていないのであれば「ずっとライド」の盗難補償がおすすめです。こちらの保険は購入店や車種に関係なく入ることが出来、年齢制限などもありません。補償金額も選択することが出来、保険料も押さえることが可能です。そして実は国内のバイクメーカー4社「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「カワサキ」の盗難保険は「ZuttoRide」の保険がベースになっていて信頼性もあります。
保険料の見積もりは登録不要で数項目入力するだけなので自分のバイクはいくらなのか確認してみるのもいいと思います。
まとめ
昨今、コロナの影響により密を避けれるバイクが注目されています。一部のバイクは入荷に数ヶ月から1年ほどもかかる人気で、中古のバイクも値段が高騰しています。
バイクを欲しい人が増えるということはバイクの盗難も増えます。
せっかく購入したバイクを盗まれては経済的にも精神的にも悔やむに悔やみきれません。盗難対策にしても盗難保険にしても盗られてからでは遅いです。
後悔先に立たず、楽しく安心したバイクライフを送るため今のうちに手を打っておきましょう!