原動機付自転車免許、略して『原付免許』。
満16才以上で取得でき日本における最小排気量のバイク免許です。
50CC以下のバイクはすべて乗車可能となります。
この記事では老若男女、誰でも気軽に取得でき費用もかからない原付免許の魅力を考えていきたいと思います。
原付免許の魅力
日常の移動が楽になる
原付免許を取得することで通勤、通学、買い物などのちょっとした移動が楽になります。
1日で免許取得可能
原付免許はバイクの免許の中で唯一、筆記試験のみで取得が出来ます。教習所に通う必要も無いので費用も安く、勉強用のテキストをあわせても1万円以内で取得できます。
ちなみに合格率は最近の平均で55%程度のようです。以外に低く感じるかも知れませんがちゃんと勉強すればそんなに難しい試験ではありません。
自動車免許のオマケで付いてくる
自動車免許を取得すればオマケで原付免許もついてきます。すでに免許を持っている人は確認してみましょう。
ATもMTも乗れる
原付免許には他の免許にあるAT限定の区分がありません。気軽に乗れるATバイクも、操作感が楽しいMTバイクも好みに合わせて選ぶことが出来ます。
原付免許で注意すべきこと
実技教習がない
原付免許は取得が簡単な反面、実技練習がほとんどありません。あっても1・2時間程度で取り回しやスタンドの掛け方、正しい乗車姿勢程度です。なのでほとんどぶっつけ本番で乗ることになります。購入後は車通りの少ない道などで練習してからでないと大変危険です。
原付バイクのメリット
値段が安い
原付は日本でもっとも乗られている排気量なので中古の車体価格も安くで購入出来ます。
車種によっては手続料金を含めても数万円程度で入手可能です。
【参考】50CC以下のバイク一覧(グーバイク)
維持費が安い
原付の維持費の安さは驚異的です。ほとんどの車種でリッター40キロ以上は普通に走り、カブ系だと70〜100キロ走ったりもします。さらに車検はありませんし税金も年2,000円、自賠責保険が5年で13,980円。家族が自動車保険に入っていれば『ファミリーバイク特約』を使えるので任意保険も不要です。学生さんなど、お金があまりない人でも維持が可能なレベルです。
コンパクト・軽量で取り回しが楽
原付は車重が軽いので女性でも取扱が楽です。軽いものなら40kgほど、大きいものでも100kgいかないモノがほとんどです。何かあってもいざとなれば押して歩ける安心感があります。
駐輪所に駐車出来る
50CC以下のバイクは法律上、自転車扱いですので自転車置場に停めることが出来ます。ちょっとした買い物などに行くにも駐車場の心配がありません。
原付バイクのデメリット
30キロ制限
原付には30キロの速度制限があります。幹線道路などだと車の流れに乗ることは無理で左端を走ることになりますがバンバン追い抜かれて怖いです。もちろん高速道路や自動車専用道路は走れません。
二段階右折
速度制限に加えて厄介なのが二段階右折です。片道三車線以上の道路で特殊な曲がり方がをする必要があります。※二段階右折の詳細はこちらのページで詳しく解説されています。
二段階右折が必要な道路とは片道三車線以上で『二段階右折禁止の表示がない道路』になります。厄介なのが『二段階右折禁止の表示がない』の部分で結構禁止されている道路が多いので見落としがちですので注意が必要です。
KAWASAKIの車種が少ない
国内4大バイクメーカーの1つ『KAWASAKI』は現行50CC以下の車種を製造していません。過去に遡ってもほとんど製造していないのでKAWASAKIに乗りたい人にはデメリットになります。
乗車可能になるバイク
スーパーカブ50(AT)
ビーノ(AT)
ジャイロキャノピー(AT)
ズーマー(AT)
レッツバスケット(AT)
ダンク(AT)
エイプ50(MT)
モンキー50(MT)
まとめ
50CCの原付は近年減少傾向です。一つは排ガス規制が厳しく新車を製造するにはコストが掛かりすぎてしまうこと。もう一つは50CCは世界の主流では無いことで新車製造がどんどん減っています。
新車に付いては値段が上がってきている原付ですが規制前までに製造された車種は中古市場でまだまだ安く入手することが出来ます。カワイイのもカッコいいのも沢山あります。
最近ではアニメ「スーパーカブ」「ゆるキャン」などでその可愛さやトコトコ感が再評価され人気となってきています。
自転車から始めて原付に乗り換えた時の感動や楽しさは今も忘れることが出来ません。パワーは無いですがその分取り扱すさ、気軽さは上位の排気量のバイクを圧倒しています。
簡単に取得でき費用もかからないのでバイクへの最初の取っ掛かりとしてオススメの免許です。